近代から古代まで遡り、駆込寺や楽市など多様な領域に、人間の本源的自由に淵源する無縁の原理の展開をよみとる。日本歴史学の流れを捉え換えた画期的名著。解説＝笠松宏至

村井章介（1949—），日本的历史学家、日本中世史和日本对外关系史家，东亚海域史研究的主要奠基人。现为东京大学名誉教授，曾任东京大学人文社会系研究科教授。主要代表作有《亚洲中的中世日本》《境界史的构想》《日本中世境界史论》《日本中世的异文化接触》《日明关系史研究入门》《世界史中的战国日本》等。

「国境」という概念が定着する以前から、東アジア世界にもたしかに領土・領有意識はあった。しかしそれはあくまで権力者の都合によるもので、一般の民衆には大きな意味をなさなかった。日本と新羅の国交が断絶した９世紀、朝鮮半島南西部を拠点にした海上貿易のドン・張宝高は、日本に唐物の商品を運び、貴族からも大いに喜ばれた。また中国の仏教聖地を訪れるために遣唐使船に同乗した天台僧の円仁は、新羅人の船に乗って帰ってくる。日朝間の海域では「倭人」が活発な交易を行っていた。境界を軽々とまたぎ、生活していた東アジアの人びとに焦点をあて、境界観の歴史をたどる。

改变日本历史学发展的名著，理解中世纪日本的必读经典。 在非农业群体与边缘区域中，寻找拒绝世俗权力的人及其原理。 无缘、公界、乐，是表达日本中世纪“自由”的三个古老词语。作者从江户时代可斩断婚姻关系的东庆寺出发，连缀零星史料，揭示出中世纪日本存在大量自由区域与人群，它们享有免交租税、自由通行等权力，不受领主直接权力性、军事性威胁。作者追溯这种现象背后的原理，逐一探究山林、集市、墓地、游历匠人、金融业者、女性等区域或人群身上的“无缘”性，勾勒出这一原理发展、衰微之过程。随着国家权力对人民生活的渗透，自由变成束缚，无缘之人沦作贱民。 本书跳脱国家权力主导的叙述框架，将长久被忽视的非农业群体推上历史主舞台。它以炫目迷人的叙述，提醒我们除了教科书上的那种文明进程、历史发展规律外，还有另一种人类史的规律。拒绝占有、拒绝私人隶属的“游首浮食之辈”，正是抵制世俗权力...(展开全部)

中国古代国家の国制の根幹をなした礼楽制度のうち、楽制の歴史的展開に焦点をあて、漢代から唐代初期までの帝国的特質を解明。また隋・唐初期の楽制が日本雅楽の形成にどのような影響を与えたのか、その具体的様相を紹介する。

新たな時代たる中世を形づくった巨大な力とは？唐帝国の衰滅を機に、10世紀から始まる中世社会・王権の形成過程を、政治・宗教文化・社会経済にわたって動態的に描き出し、中世という時代の本質を捉えた画期的労作。

律令国家解体ののちに生まれた王朝国家を祖型として東国に鎌倉幕府が成立して以来，武家勢力と王朝勢力はそれぞれ内部矛盾を抱えつつ対立・抵抗し，複雑な経過を辿った．本書は王朝国家成立から建武新政に至る歴史の流れに即して，国家権力の性格と権力行使の態様を分析し，日本中世国家の構造と特質を簡潔・明瞭に説き明かす．

「知識人社会の抜きがたい（…）仲間意識の源流を探りたいという現実的欲求が、本書の執筆を支えた、と言ったら、読者は笑うだろうか？」（「自歴略譜」より）。律令国家解体のあとに生まれた王朝国家と、東国に新たに生まれた武家政権。中世国家の「二つの型」の構造と特質を、権力の二元性を軸に読み解く。（他一篇）

本书第I篇是作者完全致力于讨论工资决定制度和政策的分配效应与效率效应之间的冲突，并以某种方式描述了分配目标能够借助其他方法来实现。在1964年的著作中作者描述了三种可供选择的方法：（i）对富人征税，通过社会福利支出增加穷人的收入（福利国家方法）；（ii）用财政和其他措施实现私有财产所有权的平等分配，从而实现财产收入更加平等（财产所有制民主方法）；（iii）把私人财产变成国有财产——尤其通过减少国债来实现——使得资本财富收入能够直接或间接地得到更加平等的分配（社会主义国家）方法。作者在1964年的著作中仅仅简要提到了福利国家方法，把研究重点放在了另外两种方法上。这两种方法的目的是用‘非劳动’收入的较大不平等来直接或间接地抵消‘劳动’收入的较大不平等。 本书第II篇包括四篇阿加索托邦的文章，其中所讨论的专题的领域要广泛得多。不过，这些都以工资调整的分配效...(展开全部)

「中世史に詳しい」と自負する歴史ファンにとっての中世とは、 大きな合戦や信長や信玄などの武将を指すのではないだろうか。 中世は戦が相次ぐ時代ではあるが、人々は毎日戦っていたわけではない。 彼らは当然、私たちと同じような日常を送っていたのだ。 それでは、中世に生きる人々の暮らしはどのようなものだったのか? 結婚や離婚、出産や葬儀、遺産相続、さらには旅行や接待、出向まで、 今に繋がる中世日本人の日々の暮らしや習慣を詳細に読み解く初めての一冊。 庶民と酒を酌み交わす殿様もいた! 漢字を書けない鎌倉武士。 居眠りを禁じる武家の道徳教育。 前妻が後妻を襲う「後妻打(うわなりうち)」。 戦ばかりではない、今に繋がる日本人の生活がここにある! 戦の世における、人々の日常生活とは 山伏や陰陽師などにより祈祷が捧げられた出産、 口を開けて舌を出したり、唾を飛ばすことを...(展开全部)